寒い冬でも、自然はわたし達の体をより良く保つための恵みを与えてくれます。
冬は寒さから身を守ること、寒さのダメージが体の奥深くに及ばないようにする
ことが大切です。
家族の健康を守る〜症状別、冬のキッチンの眠れる知恵を紹介します。
◆ゾクゾクと背中に寒気を感じたら
風邪があなたの体に侵入しようとしています。
体をしっかり温めて、寒気を散らす食材を食べましょう。

三つ葉、ダイコン(大根)、カブ(蕪)
ショウガ(生姜)、ネギ(葱)、白菜、
クズ(葛)など。
薬膳では冬はなるべく温性の食材や辛味の食材を使い、寒気が体に
侵入する前に発散させます。
ゾクゾクと寒気を感じたときは、食事は肉類を控えて上記の食材を
温かい汁物にして食べましょう。さらに食後には布団の中でぬくぬく
暖まる事も大切です。体の中からも外からもしっかり温めてひと汗
かけば、風邪も退散するでしょう。
風邪はひき始めの30分が勝負です。
※すでに風邪が体内に侵入して、高熱やひどい咳、胃腸症状等が
現れている場合はお近くの漢方の専門家にご相談下さい。
◆関節に冷えや痛みを感じたら
寒さが関節をいじめています。
お風呂で温まると痛みが楽になるような
関節痛には、関節から冷えを取り除き
体を温めて血行をよくする食材を食べましょう。
シナモン(桂皮)、紅花、ヨモギ(蓬)、
少量の酒など。
寒気に当たった時は、ときに泣きたいほどの関節痛に悩まされることがあります。
鎮痛剤に頼るのもひとつの方法ですが、自然界には関節痛を和らげる食材も
用意されています。
※関節が真っ赤に腫れ上がっている急性の関節痛は、この限りではありません。
その場合は患部を冷やし、炎症を沈静化させる食材が適しています。
◆お腹が冷える、胃の痛み、下痢・軟便などが現れたら
寒さが胃腸に侵入しています。
胃腸の冷えを早めに取り除いて、お腹をしっかり温めることを心掛けましょう。
シナモン(桂皮)、黒砂糖、山椒、
八角(大茴香・だいういきょう)、カボチャ、
大豆、山芋、鶏肉、ニラ(韮)など。
寒い冬のお腹には、暖かくて消化の良いお粥や鍋ものがよいですね。
また、外出時にはハラマキなど念入りな防寒もおすすめです。
◆早朝や深夜など寒さの厳しいときに、動悸や息切れ、さらには
胸に痛みを感じたら
寒さが心臓に到達しています。
肩凝りがひどい人やシミが目立つ、顔色が黒ずんでいる、普段から
美食をしているなどがあれば、狭心症の前兆の可能性もあります。
血行をよくして、心臓を養うことが大切です。
ラッキョウ(薤白)、シナモン(桂皮)、
少量の赤ワイン、鳥のはつ、ニンニク(大蒜)、
タマネギ(玉葱)、ショウガ(生姜)、黒豆など。
普段から美食をしている人や肩凝りがひどい、シミが目立つ、顔色が
黒ずんでいるなどがあれば、狭心症の前兆の可能性もあります。
血行をよくして、心臓を養う事が大切です。
◆普段から風邪をひきやすく、なかなか咳が治まらないときは
冷えが肺に及んで肺の力が低下しています。
喘息のある人は、普段からしっかり養生するといいでしょう。
シナモン(桂皮)、スッポン(鼈)、
白きくらげ(白木耳)、豚肉、
ショウガ(生姜)、ネギ(葱)、
ユリネ(百合根)、レンコン(蓮根)など。
◆腰の冷え、腰痛、手足の冷え、耳鳴りなどがみられたら
冬の要の臓腑「腎」にエネルギーを補充しましょう。
冬に「腎」を養い、春に向けて体を整えることは、東洋医学の養生の基本です。
シナモン(肉皮)、クルミ(胡桃)、黒ゴマ、
黒豆、羊肉、牛肉、エビ、松の実など。
寒い冬にも、キッチンには温めながら体を整える食材がたくさん並んでいます。
キッチンは家庭の薬箱、漢方薬はそんな知恵の集積です。
お母さんの愛情スパイスで、家族にステキな魔法をかけて冬を元気に乗り
越えましょう。
※中には、冬でも体の中に熱がこもって
暖房が苦手という人がいます。その場合は
温める食材をあえて摂取する必要は
ありません。
東洋医学では、ひとりひとりの体質合わせた
養生法を役立てます。
詳しくは店頭にてご説明いたします。
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